2泊3日奥秩父主脈縦走 甲武信ヶ岳から雲取山 Vol.2 December 5, 2020 JOUNALS Hiking 前回は1日目の山行について書きましたが、今回は2日目から3日目について書いていきたいと思います。 Day2まず一言で2日目は猛省の山歩きとなった。朝4時に起床し、まずは使用した薪ストーブの掃除をして朝食を摂り、床掃除などをして5時半くらいに歩き始めた。ラジオの天気予報で南からの風が強まる予報通り、この日も昨日同様強風が吹き荒れている。歩き始めからフードを被り寒さをしのぎながら、開けたところで日の出を見ようと足を早め、きれいなピンク色の朝焼けや遠くに広がる雲海の景色を楽しむことができました。朝からきれいな景色も見ながら気分上々で、ときには歌を歌いながら歩いていました。午前中は風が強く吹いて寒いけれど天気は良くて常に右手には富士山を眺めることもできるし、日本三大峠のひとつの雁坂峠(2,082m)からの景色も見ることができました。日本三大とか言われると、他のものも見たくなるのが人の欲で日本三大峠の残りの2つにも行ってみたいなと思いますよね。ちなみに残りの2つは北アルプスの針ノ木峠(2,536m)、三伏峠(2,580m)でそこからの景色も眺めてみたいものです。 雁坂嶺から下りながら見る雁坂峠 雁坂峠からの景色 ここまでの景色がいいので、次はどんな景色が見れるのかワクワクしながら歩き、次の目的地の古礼山を目指していきます。地図によるとこの古礼山からは富士山・南アルプスの眺めが良いみたいなので期待しながら歩きます。山頂に着いてみるとあいにく遠くの山々には雲海が広がっていて、すべてをきれいに見渡せなかったけれど富士山や南アルプスの景色は良いです。ここでは景色を眺めながら30分ほど休憩です。 古礼山から富士山 南アルプス方面 古礼山をあとにして次は写真で見てもすごい登りだなと思う笠取山に向かいます。笠取山手前には小さな分水嶺があり、ここから東、西、南側に降った雨が荒川、富士川、多摩川へと流れていきます。このような分水嶺は分水界などとも言い、日本の場合は日本海側、太平洋側に分かれる中央分水嶺が日本列島に繋がっています。昨日登頂した甲武信ヶ岳は中央分水嶺のライン上にあります。分水嶺についてはまた改めて私自身の勉強も兼ねて書きたいと思います。 小さな分水嶺 ここから各川へ流れていきます 小さな分水嶺からすぐに笠取山。この急登を登らないといけないのかと少し憂鬱になるがそこまで長い距離ではないので気合を入れつつ登ります。身の軽いトレイルランナーに抜かれながら頂上に着き、抜かれたランナーと写真を撮り合い頂上も狭いし風も強いので早々と立ち去ります。ここまでの行動時間は6時間くらいになり、ここまでは行動食しか口にはしていなかった。笠取山の下りでエナジージェルを摂り足を進める。本日の南からの強風は一向に止むこともなく、徐々にガスも広がってきて気温がぐんと下がってきた。この辺からかなり体温が奪われてきているなと感じながら歩きます。体温が下がれば体温調整にカロリーを奪われカロリー不足になる。そう、この2日目の猛省は昼食を摂らなかったことでカロリーが足りず終盤にバテてしまい気力だけで歩いた感じになったことです。基本食事は適当な時間・場所で食べればいいやと思っていたので、もうちょっと先で食べようと、先へ歩くことばかり考えていたので食事は後回しにしてしまった。実際ここまで体温が下がらなければ今までの山歩きからみると行動食だけでも大丈夫だったかもしれないけど、この寒い季節だとカロリー摂取がいかに大事なのかを考えさせられました。この反省を次回の山行にちゃんと活かせるように山行計画に食事の欄をちゃんと設けようと思います。なので笠取山以降は写真をほぼ撮ってないので写真がありません。唯一撮ったのが この辺りの登山道を撮っただけです。今夜の停泊地の将監小屋の写真も撮っていません。あと将監小屋では家で出来なかったテントのシームシーリングを黙々と行なっていたので… Day3昨日は20時くらいには就寝し、何時頃かは分からないけど外ではにわか雨が降っていて、雨がテントにポツポツと落ちる音で起きましたが、それ以外はぐっすりと寝ることができました。寝袋にエスケープライトヴィヴィを被せていたけれど縫い目からテントの結露が染み込むほどテント内の湿度が高めの3日目の朝。テントから出ると昨晩降った雨はすっかり止んでいた。さっそく朝食を食べて撤収している間に空も明るくなり始める6時前に雲取山に向けて出発。将監小屋から分岐まで登り、そこからは2時間くらいトラバース道を歩いていく。特に見所もないので黙々と歩く。この3日目のルートで唯一景色が開けたところは飛龍山手前の禿岩のところだけで、丹沢山系、富士山、南アルプスの眺望が良かった。 禿岩からのパノラマ 飛龍山山頂には行かず巻き道を歩きひたすらと雲取山へ向かう。ここまで誰ともすれ違ったりすることもなかったのでこのルートを歩く人は少ないのだろう。笹が生い茂っていて足元が見えずらくなっているところもある。三条ダルミに着きここから徐々に傾斜がきつくなり雲取山山頂へと登っていく。ここまでアップダウンが少なかっただけにこの登りがかなりしんどい。久しぶりのテント泊だからなのかずっと肩が痛かったので、肩のストレッチをしながらゆっくりと登った。今年は漫画・アニメの鬼滅の刃が人気で、その主人公が雲取山が出身で聖地巡礼として登っている人が多いとは事前に耳にしていましたけど、いざ山頂に着いていると以外にも人は想像よりもかなり少なかった。 雲取山は一度は登ってみようかなとは思っていたけれど、今回の縦走に組み込めることができて良かった。鴨沢からのバスの時間もあるので写真を撮ったりして下山し、鴨沢バス停から奥多摩駅行きのバスに乗ってこの3日間の縦走が終わった。久しぶりのテント泊でけっこう歩いた。距離にすると50km弱歩いた。ランニングで坂道ダッシュなどを取り入れていたので筋力的には問題はなかったけれど、体力的にしんどい部分があったので山の体力は山でしか培えないんだなと思ったので、これから徐々に山に行く回数を増やしていこうと思います。本当にいい3日間の縦走だった。 カテゴリー JOUNALS (59) Accessories (9) Hiking (21) Information (10) Myself (3) Review (6) Running (2) Trail Running (9)