毎日35℃を超えるなか、さすがにこの時期に丘陵地帯を歩くのは辛いので、去年から縦走してみたかった女峰山→男体山をこの連休で歩くことにしました。
予定としては、二荒山神社の登山口をスタートに女峰山、小真名子山、大真名子山を越えて志津避難小屋で泊まり、翌日男体山に登り二荒山神社中宮に下るルート。
今回の登山は日光にはよく来るものの白根山はまだ登ってないので、湯元キャンプ場でテン泊して登ろうと思っていたので、久々のテン泊装備での登山で肩にずっしりと重みを感じながら登り始めました。
朝9時から登り始めて1時間ぐらいしたところでマップ上ではルートが2つあり、1つはえぐられた道で、もう1つは笹薮の中を歩くルート。私ははじめはえぐられたルートを歩いていたのですが日も当たらずじめっとしていたので、すぐにやめてもう1つの日の当たる笹薮の中を歩くことにしました。
そして、笹薮のなかを歩きはじめて間も無く遭遇しました…
そこは173cmの私の身長で胸くらいの高さまで笹が伸びているところで、数メートル前で急に鳴き声とともに笹が揺れ、近くにいた鳥たちがバサバサと飛び立つのです。
姿は見えなかったですが、間違いなく熊だと感じました。そして2回ほどブォーという鳴き声をこちらに向けてくるのでそのまま後ずさりしながらその場を離れ、とりあえず開けた場所まで戻りました。
後から冷静になって思ったのは、熊鈴はつけてましたが、熊も私が近づくまで気が付かなかったのか、それとも気づいてはいたがこちらに近づいてこないだろうと思ったのかは分からないけど、最初の鳴き声からして熊もビックリした感じだったのかなと思いました。
でも、鉢合わせすることなく、笹が深かったために姿の確認はできなかったので、必ずしも熊だとは断言はできませんが、その日の午後に湯元温泉にあるビジターセンターの方にその話をしたら熊でしょうと言われ、最近は市街地まで熊が下りてきていると言っていました。
もちろん登山をする以上、熊などの野生動物との遭遇はあると思いながら今までも登山をしてきていましたが、まさか遭遇するとは…と思う自分がいました。
今回は運が良かったですが、熊に遭遇したから登山をやめることはなくこれからも登山を続けていきますし、山は野生動物の住処ということ、その住処に人間が勝手に入ってきていることを念頭に、いずれまた熊などの野生動物に遭遇するときがくるかもしれないという気持ちをもう一度ちゃんと受け止めて、会わない為には何をするべきか、いざ対峙したときにどう行動し対処するのかを頭に入れとかないといけないなと経験して改めて思う今回の登山だったと思います。
今回歩こうとしたルートを歩き通したいとは思っているので、また次の機会で縦走したいとは思っています。
ほとんど写真は撮ってないですけど